ヒノキの小屋

『こころを編む』

『もったいない精神』からの脱却

 今から十数年前、『もったいない』という言葉が世界中で話題になりました。2004年にノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんという方が、環境を守る世界共通語として、この『もったいない』という言葉を提唱したのがきっかけです。
 
 それからしばらく経った現在、私たちはできるだけ無駄なことを省き、何事においても節約する社会の中で暮らしています。もはや『もったいない』という言葉は、日々の生活に染み付いている言葉ではないでしょうか。
 
 一方で、私たちには節約するべきではないもの、出し惜しみするべきではないものもあると思います。それは例えば、大切な人との時間です。忙しなく過ごしている中で、皆さんは大切な人とどれほどの時間を過ごせているでしょうか。
 
 日々の『もったいない精神』に駆られて、本来大切にするべきものまで、節約しようとしているかもしれません
 
 本当に大事なものを手放すことなく、有意義な毎日を過ごしていきたいですね。