ヒノキの小屋

『こころを編む』

カラフル

 先日実家の片付けをしていたら、小学生の頃に使っていた色鉛筆を発見しました。思い出というのは面白いもので、色鉛筆の「短さ」によって自分が小さい頃に好きだった色がわかります。私の場合、青色と水色が一番短くなっていたので、寒色系の色が好きだったのでしょう。

 

 絵を描いたりデザインしたり、私たちはさまざまな用途に応じて色を使い分けます。「情熱」や「活力」を表したいときには赤色を使い、「沈着」や「誠実さ」を表したいときには、青色を使います。つまり、色にはそれぞれの役割があるのです。そしてどの色も、欠かすことなく自分の役割を全うしているのです。

 

 それは私たちも同じです。私たちは誰しも、自分しか持っていないオリジナルな「色」があります。その色は、他の誰も描くことはできません。自分にしか描けないのです。そしてまた、誰かの色を描こうとしても、うまくいきません。私たちはそれぞれ異なる色を持っているからです。自分の「色」に気づき、大事にしていきたいものです。

さよならの夕暮れ

皆さんは、1日の中で好きな時間帯はありますか?

私は夕暮れ時(6時ごろ)が好きです。

陽が沈んでいく様子を眺めていると、空が自分に向かって『今日もお疲れ様』と優しく語りかけているような気がします。

また同時に、暗がりとともに『さようなら、また明日』と言っているようにも感じます。

この2つの表情を持った夕暮れの空が趣深く、心を惹きつけられるのです。

そんな思いに耽りながら、ダラダラと帰路についた自分でした。